Web制作に関わる人にはディレクションスキルが必要だと思った話
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株式会社エムディエヌコーポレーションより出版された「現場のプロが教えるWebディレクションの最新常識」の発売記念イベントに行ってきました。
著者陣の中には、日本ディレクション協会会長の中村さんをはじめ、第一線で活躍している方々が勢揃いでした。

今日はそんなWebディレクターの方々から聞いた話をもとにディレクションスキルというものが、Web制作に携わるデザイナーやプログラマーに必要なのかを自分なりに考察したいと思います。

 

そもそもWebディレクションって何するの?

ディレクションを行う人をディレクターといいますが、クライアントに企画を提案したり、ワイヤーフレームを考えて制作チームに指示を行ったり、プロジェクト進行管理を行ったり、納品後の運用を考えたりと様々な事をやってます。

かつてはスケジュール進行役という位置付けが強かったらしいのですが、現在ではクライアントのビジネスパートナーとなり、ビジネスを成功に導く事が大きなミッションとなっているようです。

ざっくり言うと「クライアントのビジネス成長のために制作の指揮をとる事」が主な仕事です。

じゃあ、WebディレクターというのはWebの分野だけを考えればいいかというとそうではなくて、Webは課題解決のためのマーケティングツールであり、重要なのはクライアントの利益をいかに出すかが重要だと日本ディレクション協会会長の中村さんはおっしゃいます。

 

Webディレクションに必要なスキルは?

ここからはイベントに登壇した方々のお話をもとに「Webディレクターに必要なスキル」をおさらいしたいと思います。

クライアントの要望に対して、即時にアイデアを出す【企画・提案力】

株式会社デスクトップワークス代表の田口さんのお話では、
クライアントの要望に対して、打ち合わせの際に即時にアイデアを出せるかがディレクターとして重要なポイントだとおっしゃっていました。たとえ、それがつまらないアイデアだったとしても、それが打ち合わせの段階で面白いアイデアに発展する事もあるとか。
また、ディレクションは前のめりに提案していく事が重要ともおっしゃっていました。
例え話として、タクシーに乗った時に運転手に「どの道でいきますか?」と聞かれる事がありますが、客からしたら目的地までの道を知らない事もあるのだから、不親切だと言う事です。ディレクターもクライアントに対して「どのような媒体を使うか」「CMSは導入するか」を質問するのではなく、自らの最適解を提案しようと言う事ですね。

 

クライアントの利益を生み出すプロモーションの【設計】

日本ディレクション協会の中村さん、高瀬さんのお話では、
まず、設計は制作物のワイヤーフレームを作る事ではなく、クライアントの利益をいかに出すかを考える作業だと言います。

高瀬さんの場合は設計に1ヶ月かける事もあり、かなり綿密な計画を行った段階で制作に着手する事を前提にクライアントと調整を進めるとの事。勿論、その分の設計費は費用として見積もりに加わりますが、そのおかげで大規模な案件でも充分に対応できるとの事でした。

 

制作チームの指揮をとり、プロジェクトを推進させる【進行管理】

mgnの大串さん、ロクナナの一戸さんのお話では、
具体的にBacklogのガントチャートを使用して制作チームやクライアントとスケジュール調整を行っているようです。また、Backlogはバージョン管理システムのGitも連動できるため、複数人での作業に便利との事。

Gitはローカルで作業を行い、共有のリポジトリにコミットする機能がありますので、小規模チーム編成の場合に簡単な修正であればディレクターが対応する事も出来ますし、ディレクターにもある程度のデザイン、コーディングスキルが必要ではないかとおっしゃっていました。

また、「Webディレクターの価値は次も仕事を頂く事ができるかで決まる」という名言もありました。

 

納品後にPDCAを回し、更に価値を高めて行く【運営】

日本ディレクション協会の中村さん、合志さんのお話では、
解析ツールを使用して数値的根拠をもとにPDCAを回していき、更に利益を上げて行く事が運用フェーズでは求められると言います。
また、何か改善策を講じた後で解析ツールの数値を評価して終わりではなく、改善策の結果、ユーザーにどのような影響があり、結果的に数値が変わったのではないかという理由までを考える事が重要だという事でした。

 

デザイナー、プログラマーに求められるディレクションスキルとは?

デザイナーやプログラマーに求められるディレクションスキルを自分なりに考察すると、やはり「ビジネス視点を持って、課題解決に向けてより良いが提案できるか」が必要なスキルになってくるかなと。

企画・提案はWebディレクターの役割でもありますが、エンジニアもデザイナーもエンドユーザのために「こうした方がいいのではないか」という提案視点と、「それがなぜよいか」を論理的に説明できるコミュニケーション能力の2つが必要になってくると思います。

また、小規模チーム編成の場合だとディレクター兼デザイナーやデザイナー兼コーダーみたいな複数の役割を持てる人が重宝されるので、デザイナーでもプログラマーでも自分の役割に固執せず、色々な事に口を出していくべきかと思います。

言われたままのものを作るより、自らが提案する事で下請けのような感覚から脱して仕事も楽しくなり、更にクライアントも喜んでくれて、ディレクターとの信頼も築けたら最高じゃね?と思いますので、私もこれからディレクションを学んでいきたいと思います。ちなみに今回のイベントで買った本はこちらです。

現場のプロが教えるWebディレクションの最新常識

 

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